江戸狛犬の尻尾-5
 
 
(享和3年(1803)癸亥3月10日建立) 十寄(とよせ)神社 大田区矢口2-17-28 小さくコロッとした宝珠狛犬他に似た作例も見かけないオリジナルの狛犬、尻尾は板状の薄い尻尾。
 
(文化5年(1808)戊辰10月吉日建立) 旗岡(はたがおか)八幡神社 品川区旗の台3-6-12 マッチョな太い立尾のオリジナル狛犬、宝珠狛犬にはなっていない。
 
(文化元年(1804)甲子8月吉日 牛込榎町石工 鹽谷仁兵衛 )亀岡八幡宮 新宿区市谷八幡町15 出来の良い宝珠狛犬なのだが後ろ足の第一関節が短く走り毛を含めてお尻のラインが窮屈。
 
 
(文化元甲子年(1804)9月吉日建立 内藤新宿下町・石工吉右エ門)十二社(じゅうにそう)熊野神社 新宿区西新宿2-11-2
同じ年の一か月違いの奉納になる宝珠狛犬、石工の感性の違いで違う体のラインで彫ってあるがこの狛犬も後ろ足が短い。
 
     
(文化7年(1810)庚午8月吉祥日建立 内藤新宿下町・石工吉右エ門) 筑土八幡神社 新宿区筑土八幡町2-1
石工 吉右エ門十年たち造り込みが出来て仕上がりがシャープに、只、後ろ足が短い千葉の成田山にも同系の狛犬が建っているがやはり同じ彫り方。
 
(文政4年(1821)建立 村田整岷作) 花園神社 新宿区新宿5-17-3 名品のブロンズ狛犬金網が外されたのでパチリ、分業とはいえ此処まで造り上げた江戸の職人たちは凄い。
 
     
(天保7年(1836)丙申5月建立) 鎧(よろい)神社 新宿区北新宿3-16-18 尻尾を前側に流した片流れタイプ、前足の損傷が痛々しい。
 
     
     
上 (文化8年(1811)辛未2月吉日建立) 牛嶋神社 墨田区向島1-4-5
下 (文政10年(1827)丁亥2月吉日建立)
 
     
(文化6年(1809)石工 鈴木保教 吽は嘉永五年(1852)) 北野神社 文京区春日1-5-2 四十一年の開きは何なんだろう代替わりして技術の伝承が有ったとしても同じ作風なのだ。
 
(文政2年2月(1819)石工 鈴木保教) 一行院 文京区千石1-14-11

 
   
(文政元年(1818)9月吉日建立 江戸浅草山谷町・石工 平次郎) 白山神社 練馬区練馬4-2
 
 
     
     
     
     
 
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