中国製岡崎型狛犬 
平成になる前、韓国の石工に工業用ダイヤモンドとエアー工具の使い方を教え韓国から石製品を輸入していた、教えた訳では無いが見よう見まねで彫った狛犬も一緒に入ってきた。
平成になり中国で日本へ石製品の輸出が本格的になり、安価な石製品が大量に入ってた、中に狛犬も混じっていたが日本の狛犬を理解してないし道具の使い方も不慣れでとても売り物になる狛犬ではなかった。
制作現場を見たがベテランの職人は、北獅子や南獅子を彫っていて見習いが日本向けの狛犬を彫っていた、資料も割り寸法も無く数枚の写真を元に指導もなく彫るのだから、良いものが出来るわけがない。
あれから三十数年岡崎石工に追い付いてきた、値段も当時から数十倍に。



  この狛犬が買える訳ではない
 
  十年以上前、中国産地へ視察に行った時に見かけた岡崎型狛犬、展示品できれいに仕上げてあるが、この狛犬が買える訳ではない。  
   
  工場の中にあった狛犬、これが日本へ送る狛犬だと、彫った職人に合わせろと言ったら狛犬の注文が入ったら他所から連れてくるのだと。  
 
 
 
  対面の設置、岡崎型ではありえない  
  工業用ダイヤモンドで 削っただけで、毛筋も彫ってないダイヤモンドの歯の跡強弱もなし、おまけに対面の設置、岡崎型ではありえない。  
     
   初期の中国狛犬の見分け方でダイヤモンドの使い方が出来てない、手慣れた職人なら表面は滑らかに仕上げる、見習いが削るとデコボコそれを隠すのにタタキで筋を付けごまかしてある。
毛筋の彫り方も始まりが彫れてない、この部分はエアー工具で彫るのだが省略され、このまま日本に届く途中の検品は殆ど無し、梱包を開けてみて出来が悪いと商社にクレームを付け、変えさせるのは石材店のモラルの問題。
 
   
 
   中国製岡崎型子付き・玉持ち を模した狛犬  
   中国製岡崎型子付き・玉持ち を模した狛犬、対面で彫られている現地の職人と話したのだが、安価な工賃と少ない納期、日本からの注文も少なく職人も育たないと話していた。  
   
 
    岡崎型狛犬を理解して彫ってあり出来は悪くはない  
   岡崎型狛犬を理解して彫ってあり出来は悪くはない、工房にもよるし職人の感性もあるが指定して注文はできない。  
   
 
     
   綺麗に仕上げてあり日本の職人が彫ったのかと思ったが中国製だった、中国と日本同じ機械と道具、後は感性と気持ちの入れ方だ、安い給料では無理か。  
   
 
   中国製の岡崎型狛犬
 
   良く出来た中国製の岡崎型狛犬、三十年以上彫り続ければ手慣れてくるし個性も出る、日本の職人と同じレベルに上がった。
中国製の見分け方足先の彫り方に特徴、ダイヤモンドとルーターで削るとこの指と爪になる、初期から伝承された足の彫り方になる。
 
     
     
     


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