古代型狛犬(招魂系狛犬) |
量産型の狛犬としては最も新しい型の狛犬、有名神社や木彫狛犬をモデルに石で彫られ護国神社等、戦前に建てられた神社に多い。 東京で彫られた古代型狛犬は作家物でデザインし型を起し石で彫っている、岡崎産地では大宝神社の、木彫狛犬の原型を元に石膏の原型を作り石で彫ったが、彫刻作家の指導はなく、量産のため簡素化された狛犬を職人の感性で彫っていた。 |
一般的に古代型狛犬と呼ばれるのは、昭和十年頃から岡崎石工が滋賀県の、大宝神社(だいほうじんじゃ)重要文化財に指定されている木彫狛犬を、石で彫り販売している狛犬で古代型狛犬は商品名で狛犬の型の分類では無い。 |
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滋賀県大津市 大将軍神社 建て年号・作者不明だが昭和より古い狛犬。 | ||
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京都府宮津市 籠神社 重要文化財狛犬 建て年号不明(桃山時代頃) 好まれて護国神社に多く建てられている、足は四本独立して彫られ台座は別石、古い狛犬に多い様式。 | ||
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東京都千代田区 靖国神社 昭和08年03月 伊藤忠太が関わった最大の狛犬、時期的に国威発揚で勇ましい狛犬が好まれた。 | ||
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神奈川県寒川市 寒川神社 平成06年中秋 成瀬石材商会 このタイプの狛犬としては最大級で高さは八尺(240cm)国産の狛犬になる。 |
岡崎市 戸崎神明社 作者不明 横置きの設置で顔は正面向き。 |
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三重県松坂市 松坂神社 昭和11年05月 石匠 東都 野村保泉 伊藤忠太のグループで石彫刻を担当していた石工、おそらく原型を元に製作したのだろう花崗岩製。 |
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東京都台東区 榊神社 昭和15年06月 作者不明 上の狛犬と同じフォルムで彫られて、この狛犬は小松石で彫られている。 |
大阪市住吉区 住吉大社 昭和15年 岡崎石工 杉浦磯次郎 住吉大社入ってすぐの巨大狛犬ここの神社に建っている石造物は巨大なものが多い。 |