越前型狛犬 |
福井県の特産である笏谷石で彫られた最初の量産型狛犬、凝灰岩系の石で柔らかく細工がしやすかった為、手に乗るサイズから三尺を超える狛犬まで数多く彫られ 広く分布している。 制作年代で最も古いとされているのが、永正12年(1515)作角が付いた獅子狛犬で、越前型狛犬の伝承としておかっぱ頭と薄い台座、顔は前向きに彫られていて対面・縦置きどちらにも置ける。 原石の採取終了と共に狛犬の生産も途絶えたが、一部在庫の石で再刻もされている。 |
糠目犬頭神社 慶長15年(1610) 大型で良く造りこまれた越前獅子狛犬、背中に奉納社名建て年号などが彫られている、本殿前軒の下に設置されていてほとんど風化していない。 慶長10年奉納の唐猫(越前狛犬)と古いタイプの山中鳥居もある。 |
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弘前八幡宮 寛文04年(1664) 中型の笏谷石製越前狛犬、青森県まで運ばれ設置されている近くに同系の狛犬が二対、そっくり同じ狛犬が三対弘前市指定の石造狛犬になっている。 | ||
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〇〇神社 弘化02年(1846) 琵琶湖西岸にある神社小型だが造りこまれて出来は良い、欠けはみられるが風化はしていない、琵琶湖周辺には明かせないが小型の越前狛犬が多数ある。 | ||
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福井県日本海沿岸の神社 建て年号不明 |
金沢市 大野湊神社 境内社 縣社の社号標がある神社中には多くの狛犬が、奉納されていて中に数組の越前狛犬が建っている中の一組。 |
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福井県敦賀市 気比神宮 享和元年(1802) 越前國一之宮 とされる神社で、大型から小型の越前狛犬が建っている。 |
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福井市 木田神社 えびす宮 平成 出来立ての越前狛犬、笏谷石で彫られていて今風にアレンジしている、 |
三重県津市 比佐豆知神社 平成 室内に保管されている小型の越前狛犬を花崗岩で再現彫刻。 |